(2013年)
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5月10日(金) 不可解至極な中国の変節(1)
 去る1月の末、東シナ海尖閣諸島北方海域で起きた中国海軍艦船から海上自衛隊護衛艦へ向けての射撃用レーダー照射事件では、近辺海域と日中間の緊張が一気に高まった事件であった。
日本政府による厳重な抗議に対しての中国側当初説明では、日本側の悪意に満ちたでっち上げだ、との全面否定と逆避難に終始し、世界へ向けて発信したものだった。
 その後には、軍の現場責任者の判断によるもので、射撃用レーダーではなく、通常探索用レーダーであったとの説明に修正され、その後には、党(政府)中央からの指示・了承事項であったことが明らかになったり、全面否定が難しくなってくると、今度は、当然の権利であるとの開き直りになったり・・・。正に、猫の目がくるくる回るような目まぐるしい展開であった。
 元々、中国が尖閣諸島についての領有権主張をする様になったのは、1960年代後半に同周辺海域での海底資源の存在が明らかになってきた後の1972年辺りからのことであり、この事実については、当時の周恩来首相も認めていたことだった。
只、この懸案については、当時の周恩来やケ小平にしても、国内の学者等から出てくるようになった主張を立場上、否定する訳にもいかず、対応には苦慮していた模様だった。「まぁ、この問題は、今は表沙汰にはしないで、将来の智恵に委ねることにしましょう」と・・・。ともあれ、国交の回復と正常化を最優先にしたものだった。それが、最近ではこの有様であり、日を追って中国側、特に軍部の言動はエスカレートの一途である。
 近年において急速な経済発展を遂げ、国力に自信をつけてきた昨今の中国では、尖閣はもとより、沖縄(琉球諸島)についてまでを、「元々は中国の主権下であったものが日本により武力併合されたもの。そもそもポツダム宣言を受託した日本の領有権下にはない」・・・等々の学者の主張論文を党機関紙にまで掲載しては国民の民意を高めようとの試みには、只々、驚いたり、呆れたりばかりで、何とも言い様がない。

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5月11日(土) 不可解至極な中国の変節(2)
 かつて、太平洋軍のキーティング司令官(当時)が2007年5月に訪中した際、中国海軍幹部から「ハワイ諸島より東を米軍、西を中国海軍が管理しよう」との話を持ちかけられたとの証言があったと云う。また、昨年の11月29日にクリントン米国務長官が、ワシントン市内で講演した際の質疑応答の中では、過去に南シナ海の領有権問題を中国と協議した際、中国側が「ハワイ(の領有権)を主張することもできる」と発言したことを明らかにしたと云う。
 世界最大の人口を抱え、今や、世界第2位の経済大国となり、あと20年か20数年後には米国を凌ぐ経済大国となる可能性が予想されている大国の主張拡大の展開は止まるところを知らないと言えよう

 かつて、1978年の10月に、日中平和友好条約の締結にあたって来日したケ小平氏が、東京での記者会見で語っていた時の言葉を昨今の中国指導者は聴いた事があるだろうか。多分、ないのだろう。否、もし、あったとしても、「当時と今では時代が違う・・・」と云った様な処なのだろう。
氏の言葉の中で、「中国は、決して覇権を唱えるようなことはしない。今後も永久にない・・・」等々の言葉が思い浮かぶ。
 周恩来は、一貫して自主独立の外交政策を推進し、大国と小国の一律平等、平等互恵、主権尊重、平和共存などの精神で、国際的経済協力をおこなうよう提唱した世界的に評価の高い外交家でもあった周恩来、ケ小平氏らが今日に生きていたならば、この現状を如何に捉えるのだろう・・・。
 かつての台湾海峡危機と言われた危険度を既に超えたと言われる昨今の領有権争いの事態は、19世紀か20世紀初頭ならまだしも、まさか、21世紀に入ってからの領有権争いと云う信じ難い危機だとも思えるのだが・・・。ハルマゲドンの前兆にでもなり得るのだろうか・・・。

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5月17日(金) 妖怪とのバトル
 寝入ってから2時間くらいの処で、変な夢の中に落ちていた。
妖怪との命がけのバトル中であった。
彼の容姿外形の輪郭などはモヤッとしていて余りハッキリしない。
ともあれ、鉄パイプ様のものを彼の喉元にアテガイ、力の限りに押して押して押しまくり・・・。
彼も後ずさりして小さくなっていくのだが、なかなか完全には失せない。
倒れたようには見えても、またまた直ぐに息を吹き返しては襲いかかってくる・・・。
まるで、ターミネーターみたいだな・・・との印象。
 それにしても、昔(若い頃)だったら、多分、こういう夢のときには、びっしり汗をかいたりして身体も興奮していた筈だろうとは思うのだが・・・。特に、何らの変化が無く、冷静沈着な対応の様子だったのは年輪を重ねることで、それだけ感受性が薄れたということなのかな(?!)とも思ったり。
 彼が子供の方にも襲いかかるので、それをまた、鉄棒で払っては喉元に突きを入れ、全力で押し返して頑張っていた。
そんなバトルの最中で意識が回復して目覚め、ついでにトイレに・・・。
なんだか、久々に変な夢を見たものだな・・・。
果たして、何を意味するものだろうかと思いを巡らしていたのだが、その、敵対して戦っていた相手、妖怪というのは一体何者・・・? 即ち、人間だろうか?
或いは、人の心の中に在るもの。或いは、自分の心の中に在るもの。
否、若しかしたら、誰の心の中にも潜んでいるものなのかな(?!)とも思ったり・・・。
それ故に、古今東西、世の中からは悪事や争いごとが無くなることはなく、世界からは戦争がなくなることもない。昔も今も未来も・・・ということだろうか。
 今、中国は海洋への進出に夢を膨らませては、尖閣はもとより、沖縄の諸島にも関心を向け、他方では南シナ海での領海、領有権の主張をさえ強めている。
 やはり、この地球上から様々な暴力や詐欺行為や戦争等々の争いごとが絶えることがないのは、人類全体を包み込んでいる妖怪の魔力、言い換えるならば、悪魔サタン支配下でのなせる業なのだろうか。そんな風には、理解できる様な気がしないものでもないが、また、その支配下での無数の妖怪の存在が、この地上に蠢いているということだろうか・・・。(政界にも数多の妖怪が・・・。)
因って、悲しむべきことなれども、それら、人類を包み込んでいる現下支配体制の崩壊に至らない限りは、この地上での様々な暴力や悲惨な争いごとがなくなるということは、この先も永遠にないのだろう。

 息を殺して潜んでいた妖怪の正体の一部がチョコッとかいま見えたような、そんな気配をも感じたものだった。


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