(2012年)    
10月1日 10月10日
10月3日 10月16日
10月5日  
 
10月1日(月) 台風一過  Next
 昨夕来、次第に近づいて荒れ始めていた台風17号。夜遅にはだいぶ騒々しかったものだが、明けてみると、日差しが眩しくて空いっぱいに新鮮な青色が広がっていた。台風一過とはよく言ったもの。
東海、関東から東北にかけてを縦断したものの、通過時間が短かったせいか、直撃の割に被害状況の方は、余り大きくもなかった様で、不幸中の幸いといった処だろうか。
例年、この時期では天候も不安定で、小中学校の運動会も順延等の処置になることが多いものだが、先に列島の太平洋側で右折した18号との合間の土曜日に、地域小学校の運動会が予定通りに開催された。
天候の気まぐれに右往左往させられる人間の営みは、次世紀、否、その次の次の世紀に至ったとしてもやはり、代わり映えないものだろうか。
南西諸島の近辺では日中間での波浪も高いが、自然の中での人間の存在は然程に小さなものなのかも知れない。
 
10月3日(水) 小5娘の夢の中の三国志  Next
 幼い頃には自分自身もそうであったように、子供は良く夢を見るものなのだろう。
いつも、二人の子供達と一緒に寝ている私自身は、未明にトイレに起きたり、目覚めたついでに本を読んだりしている時に、傍らで急にクスクスと笑い出したりすることがある。今朝方にもそうだった。きっと、何か楽しい夢を見ているんだろうなと思い、軽く声を掛けてはみたが、こちらの声には反応がなかったので、起こすのも可哀想と思いそのままに暫くは表情を眺めていた。
半年位前までは坂本竜馬に逢えた夢が多かったようだが、最近では中国三国志演義の中に入り込んでいることが多いと言う。
 昨夕には、和室で、宿題の合間に少し微睡んでいたら夢の中に入り込んでしまい、サッカーボールを思いっきりに蹴飛ばしたら、それが、たまたま前方にいた諸葛亮(孔明)の顔面にガーンと当たって、顔が真っ赤になって「ワーッ!」と声を発したとか・・・。何というへんちくりんな(!?)夢を見るものかと、聞いた時には思わず笑ってしまった。(夜の犬の散歩中に聞いた話)
ちなみに、三国志の登場人物の中で一番のお気に入りが諸葛亮(孔明)だそうで、時々は夢にも出てくるそうだ。今、もし、タイムマシンがあるならば、先ずは諸葛孔明と坂本竜馬に逢って来たいのだと言う。
とにかく、三国志演義が好きで好きでたまらない様子だが、話をするときには目が生き生きとしている。
只・・・、孔明の大ファンで探究心がさらに旺盛なのは良いものの、それは、マンガやドラマや読み物等々の何れにおいても、智謀に長けた孔明の大活躍と、配役としてもカッコ良く描かれているからこその憧れでもあるだろうし、実際に、昔の肖像画等を見たら、或いは興が半減するやも・・・。(当面は、昔の中国の肖像画等の画像は見せない方が良いのかも知れない。)
 ともあれ、毎夜の犬の散歩時には、「何でもいいから三国志の中から問題を出してみて!」といつもせがまれるのだが、なかなか・・・。余りに登場人物も多すぎるので名前を覚えきれないし、虎の巻を見ながらでもないとネタ切れで問題を出すのも容易ではない。
 その内に、機会があれば孔明や劉備、関羽、張飛、趙雲、それに、坂本竜馬、中岡慎太郎らの墓参りにも行ってみたいと言う。それは、将来の夢だそうな。
叶うことなれば、一緒に行けたなら幸なことかとは思うものの、果たして、その頃に自分はこの世のものなのか・・・、足腰叶う身なのかどうなんだか・・・。(-_-;)

 
10月5日(月) 中国四千年の計  Next
 台風や地震等々の自然災害に対して、人間は予めその可能性を想定した上での備えを考える以外に手段を持たないが、領土領海問題の様な人間界での争いごととなると、様々な謀も行き交い、甚だ魑魅魍魎の世界とでも言えようか。敵の敵は味方。裏の裏は表・・・。

 @「罵声罵倒・威嚇の計」:相手側の心身疲労による妥協と譲歩を誘う計。
 A「離間の計」:相手側の分断を計る計。
 B「美人の計」:人間(男)の本能、心理を突いた計であり、その成功率や応用力も高い。
  古来しばしば用いられては国を滅ぼした例も数多い。AとB抱き合わせの計も多々ある。
 C「天を欺いて海を渡るの計」:如何に相手の油断を誘い、虚を突くことで目的を果たすか。

 尖閣を如何に奪取するかというのは現下の中国側での最大かつ重大関心事。作戦は様々なアプローチから着々進められているのが現実問題。
目下の段階では、上記@〜C辺りが中心的な計略なのかも知れないが、特に、上記@での効果は相手側の表情にも見て取れるもの。それが作戦でもある訳だから、受け側としては泣いても笑ってもオタオタしても駄目。威風堂々としていれば良い。日本国総理には鉄仮面の着用を是非お勧めしたい。

 
10月10日(水) 尖閣続編 Next
 もし、「尖閣は日米安保の適用範囲内」、「冷静な対応を!」との、再三に及んでの米国から中国に向けてのメッセージが送られていなかったならば、既に、中国は作戦を遂行していたのではないだろうか。
日本にとっての北方領土や竹島にしてもそうであったように、「兎に角、一旦、確保さえしてしまえば、その後に日本は容易には手出しも出来ない。」との読みはあったであろうし、先送りにしていても、自然に有利になる様な見通しがないとの計算。加えて、「既に、機は熟している」との思惑も・・・。
 果たして、現下の次なる計では、強力な宣伝アピール作戦で世界の世論を見方に呼び込んでの日本追い込みと、監視船での尖閣周辺への常態化による圧力の2面作戦の段階に入ってるのだろう。
世には、「ウソも百ぺん唱えれば真実になる」との言葉もある。

 
10月16日(火) ips細胞関連での日本人の栄光と恥
 先週の8日、京都大学の山中伸弥教授(50)へのノーベル医学生理学賞の授与がスウェーデンのノーベル賞委員会から発表された。この処、ずっと暗いニュースばかりが続いていた中で、久々の、特に日本人にとっては気が晴れるような明るいニュースであった。
 処が、直後の11日には、日本人研究者の森口尚史氏(48)がアメリカの大学病院で、そのips細胞技術を応用して世界初の移植手術を6件行い成功させたとの報道が流れ、世界中を驚かせたものだったが、今週に入り、ポロポロと同氏の虚偽が次から次へと展開し、一転、日本人の恥を世界に晒した様な顛末に至った。昨日には、ニューヨークから成田空港に帰国されて大勢の報道陣にもみくちゃにされ、大混乱だったようだ。
治療の話が本物であったのならば、それはそれで、大変な大歓迎の中での凱旋帰国だったのだろうが、大混乱の中を電車で "逃走"されたとか・・・。正に、先の見えていた話であり、身から出たサビとしか言い様がない。